「初恋」個展へ向けてのごあいさつ

私は物心ついたころから変わりゆくものへの恐怖心があります。
時間、温度、光景、気、物の形…
変わることによる喜びもありますが、喜びには悲しさがついてくると感じています。
悲しみは美しく、そこにエロスを感じることもあります。

 

恋もそうです。
持論ですが、初恋は、一度ではないと思うのです。
恋の度に、人も違えば環境も考えも全ての状態が変わるからです。
そして、初めての恋にとまどい、喜び、悲しみ、考え、愛を学ぶのだと思うのです。

 

 

今回の展示に「初恋」という題材を選んだのは、短期間に変動し続ける心の葛藤を表現してみたいと思ったのと、一つ一つの作品というだけでなく、全体が一つとしての物語を作ってみたいと思ったのです。

藤村の淡い初恋の喜びと、内に秘められた燃え上がる恋の炎をベースにし、私の感じる「恋」というものの不安定な憂いの美しさを形にしてみたいと思いました。

 

そして、近代詩の父と呼ばれる藤村は、文学界で大きな批判を買いながらも新しいものを作っていこうとした人であり、封建的な出版界を覆した人でもあります。

私も何にとらわれることなく、常に新しいものへの挑戦をしていきたい、そんな思いも込めています。

 

 

そういうわけで、「初恋」キャンドル展が明日から始まります。
FBとブログ、ホームページにて毎日一つずつ、藤村に絡めた作品の紹介と、よくある初恋の物語とを絡めて、作品を紹介していきたいと思います。

 

物語は私の創作の恋バナなので、ブログでのみ公開します。
文章はあまり上手くありませんが、作品とそれを見る人を恋の色に染めてくれることを願っています。

 

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