今日は、2つ目のステージについて書きます。
こちらのステージは、これだけ。
台の上に白いドレスのキャンドルと、枯れゆく赤い牡丹が。
下には水たまりに群がる蝶々たちがいます。
(photo by T.Nakanishi)
この白いキャンドルのタイトルも「喝采」です。
称賛を浴びている白い華々しい姿。
たくさんの想いや真心の中、美しく舞っています。
これは両方のステージに共通なのですが、『喝采』とは小さなエネルギーが集まって上に向かって沸き立つようなイメージを表現しました。
(photo by 藤介)
しかしその足元には、捨ててきたもの犠牲にしてきたものがあります。
落ちて枯れゆく牡丹はその象徴です。
そして足元の水たまりに群がる蝶々たち。
きれいで優雅に見える蝶々も地べたの汚い水を飲む、称賛の陰にいるものたちです。
(photo by 藤介)
このイメージは、2年前、バタフライパーク(温室に蝶を何羽も放している場所)に行った時のこと。
きれいな羽の蝶々たちが舞う中、下の方に真っ青に光る群れを見つけました。
写真を撮ろうと近づいたのですが、逃げることもなくコンクリートの道にたまった水たまりに群がっていました。
その姿がなんとも汚らわしくて嫌悪感を持ちました。
美しい羽で優雅に舞う蝶も、汚い水たまりの水を飲んでいる虫なんだなと感じたからです。
私が同時に感じた相反する感覚「憧れと嫌悪」は、一言でいうとエロティックなのだと思います。
これ、女性にわかるかなぁ。。。
私も女だけど(笑)
(注:個展のテーマとは関係ありませんw)
面白いことに、男性はこちらの「喝采」ステージでの滞在時間が長いのに対し、女性はもう片方のステージでの滞在時間が長いです。
女性の中には、こちらのステージは素通りする方もいらっしゃいます。
男性に言わせると白いドレスの「喝采」キャンドルも、すごくエロティックなのだそうです。
これはこれ以上言わないことにします(*’ω’*)